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OSPF AS External-LSA (LSA-Type5)

OSPFv2 AS External-LSA (LSA Type5)を解説します。
OSPF内に外部経路(External)を広報する際に、AS External-LSA(LSA-Type 5)を生成します。

OSPFv2 AS External-LSA(LSA Type5)のフォーマット

下記は、AS External-LSA (LSA Type5)のフォーマットになります。
先頭はLSA共通のヘッダーがあり、以降 AS External-LSAのフォーマットになります。

LSAヘッダーはLSA共通情報になりますので、本ページに記載がない項目は下記ページに記載されています。

LS Type = 5

AS External-LSA は LS Type が 5 となります。

OSPF内に広報する外部経路のネットワークアドレスが格納されます。(10.0.0.0/24 を広報する場合は 10.0.0.0 が格納されています。)

Advertising Router 

AS External-LSAを生成したASBRのルータIDが格納されます。

Network Mask

OSPF内に広報する外部経路のネットワークマスクが格納されます。( 10.0.0.0/24 を広報する場合は 255.255.255.0 が格納されています。)

E ( External Type )

外部経路( External Type ) タイプの識別子になります。 ExternalTypeにより該当経路のコスト計算が異なる。

  • E=0 のときは External Type = 1 コスト計算時に外部経路メトリック(生成時のコスト)+ ASBRまでのコスト 加算
  • E=1 のときは External Type = 2 コスト計算時に外部経路メトリック(生成時のコスト)のみ

External Type1の時のコスト計算はLSA Type4などを利用します。詳細は下記LSA Type 4を参照

TOS / TOS metric

OSPFの規格が検討された際にIPのTOSフィールド毎に異なるリンクのコストを替える技術がRFC 2328で定義されています。TOS毎にコストを定義できるように「TOS」「TOS metric」のフィールドが定義されています。TOS 0以外の時に利用するフィールドですが、この技術を実装しているルータは見たことがありません。

metric

外部経路のシードメトリック(生成時のコスト)

Forwarding address

転送先(NexttHop)を設定する際に値が格納されます。通常は0.0.0.0の値(ASBRが外部経路への転送を行う)だが、条件によって転送先を指定する際に値が入る。

External Route Tag

経路にTag ( 付帯情報 )を付けることがでいます。ルーティングループを防ぐのにこのTagを活用するケースがあります。

AS External-LSA の生成例

今回下記トポロジーのR1にて10.1.0.0/24のconnect interfaceをOSPFにExternal-Type1形式で再配送の設定をいれています。

※下記がR1のrouter ospf 内の redistribute connected metric-type 1 が再配送設定になります。

R1 ( Router-ID 1.1.1.1)

今回R1のConnectインターフェイス(10.1.0.0/24)をOSPFに再配送(metric-type type1)しています。

R1は再配送しているので、Router-LSAには"E"-bitが付与されて、ASBRだと宣言します。※下記のshow ip ospf database router で該当LSAは AS Boundary Router と表示されます。

再配送された経路はR1はExternal LSAとして生成され、生成されたExternal LSAはすべてのOSPFルータに伝搬されます。
External LSAはmetric-type1,metric-type2の2種類があります、今回はmetric-type1としてLSAを生成しています。シードメトリックはCiscoでのデフォルト(static , connected のデフォルト値)20となっています。

R2 ( Router-ID 2.2.2.2 )

R2ではR1と同一Aea(1)となっているので、R1の外部経路(10.1.0.0/24)のmetric算出方法は、R1までのコスト 10(Router LSA や Network LSAをもとに算出) + External LSAのmetric 20 の合計 30になります。

R2はABRのため、Area1でRouter-LSAに"E"bit ASBAとなっているLSAを受信すると、そのRouter-LSAをもとにArea0側にASBR Summary-LSA(LSA Type4)を生成します。
生成されるASBR Summary-LSA(LSA Type4)は
・Link State IDは生成元のRouter-LSAのRouter-ID(1.1.1.1) を格納します。
・Metricは生成元のRouter-LSAまでのコストを格納します。※今回は metric 10 となります。

External-LSA(LSA Type 5)は、そのまま接続OSPFルータすべてに伝搬されます。metric値など変化なし変化なし(metric 20)

R3 ( Router-ID 3.3.3.3 )

R3は外部経路の生成元とは異なるAreaのため、R1の外部経路(10.1.0.0/24)のmetricの計算は、ASBR Summary-LSAのmetric 10 と、自身と生成されたASBR Summary-LSAまでのmetric(今回だとArea 0内のRouter-LSA,Network-LSAから計算)100 + External LSAのmetric 20 の合計 130 になります。

R3はABRのため、Aaea0で受信したASBR Summary-LSAはArea4向けにmetricを受信したASBR Summary LSAのmetric(10)と、受信したASBR Summary-LSAまでのmetric(100)を足し合わせた値をmetricに格納して再生成してArea4向けに広報します。

External-LSA(LSA Type 5)は、そのまま接続OSPFルータすべてに伝搬されます。metric値など変化なし変化なし(metric 20)

R4 ( Router-ID 4.4.4.4 )

R4は外部経路の生成元とは異なるAreaのため、R1の外部経路(10.1.0.0/24)のmetricの計算は、ASBR Summary-LSAのmetric 110 と、自身と生成されたASBR Summary-LSAまでのmetric(今回だとArea 4内のRouter-LSA,Network-LSAから計算)1000 + External LSAのmetric 20 の合計 1130 になります。

R4の受信した ASBR Summary-LSA(LSA Type4)はR3で生成されたmetric値(110)から変化なし

R4の受信した External-LSA (LSA Type5)は生成時からmetric値(20)は変化なし

パケットキャプチャーファイル Config 各種show結果

上記構成での、Configファイル、各種showの結果、OSPFを起動させて経路が収束するまでのパケットキャプチャーファイルを参考に置きます。

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著:ジョン・T. モイ, 監修:泰弘, 小原, 原著:Moy,John T., 翻訳:トップスタジオ

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