VyOSの2種類(LTS , Rolling )をリリースしています。LTSは、公式ページからISOイメージはSubscription契約を行わないとダウンロードすることができません。本記事はダウンロードできないLTSのISOイメージを作成する手順になります。
2021/12/22 に LTS として VyOS 1.3.0 がリリースされました。 VyOS 1.3.0 の ISOイメージ作成手順は下記になります。
ISOイメージを作成した際の環境
- Ubuntu Server 20.04.2 LTS (Focal Fossa)
- Docker Version 20.10.5
ISOイメージビルト手順
公式マニュアルを見ると作成手順に2種類あります。ソースファイルをダウンロードして自身の環境でビルドする手順とDockerイメージをダウンロードしてDocker上でビルドする方法です。今回はDockerイメージから作成する手順を紹介します。
前提条件
- Gitがインストールされていること
- Dockerがインストールされていること
ISOビルド用Docker コンテナの作成
Dockerコンテナの作成手順になります。
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git clone -b crux --single-branch https://github.com/vyos/vyos-build cd vyos-build sudo docker build -t vyos/vyos-build:crux docker |
ISO作成
下記のコマンドはバージョンを 1.2.7 を指定しています。希望するバージョンがある場合は下記バージョン箇所を変更して実行して下さい。
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sudo docker run --rm -it --privileged -v $(pwd):/vyos -w /vyos vyos/vyos-build:crux bash ./configure --architecture amd64 --build-type release --version 1.2.7 sudo make iso |
実行が完了すると build ディレクトリに下記のようなISOイメージが作成されます。 docner run 時に-v オプションによりホスト側とマウントしていますので、Dockerホスト側にも同じファイルを確認することができます。
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vyos_bld@2df4be09417f:/vyos$ ls -l build/*iso -rw-r--r-- 1 root root 428867584 Mar 27 15:08 build/live-image-amd64.hybrid.iso lrwxrwxrwx 1 root root 27 Mar 27 15:09 build/vyos-1.2.7-amd64.iso -> live-image-amd64.hybrid.iso vyos_bld@2df4be09417f:/vyos$ |