VyOSの2種類(LTS , Rolling )をリリースしています。LTSは、公式ページからISOイメージはSubscription契約を行わないとダウンロードすることができません。本記事はダウンロードできないLTSのISOイメージを作成する手順になります。
以前の 1.2.0 のイメージを作成する手順は下記になります。
ISOイメージを作成した際の環境
- Ubuntu 20.04.3 LTS
- Docker version 20.10.11, build dea9396
- git version 2.25.1
ISOイメージビルト手順
前提条件
- Gitがインストールされていること
- Dockerがインストールされていること Ubuntu 20.04へDockerインストール手順はこちらをどうぞ
ISOビルド用Docker
公式のマニュアルにはDockerを利用せずにNative Buildの方法も記載がありますが、マニュアルにも依存関係などからDockerが簡単な方法と記載がありますので、今回はDockerで利用する作成手順になります。
DocukerHub からコンテナをDownloadします。
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docker pull vyos/vyos-build:equuleus |
ISO作成
下記のコマンドはバージョンを 1.3.0 を指定しています。希望するバージョンがある場合はバージョンの記載箇所を変更して実行して下さい。※ただし指定できるのは1.3バージョンだけです、1.2や1.4はブランチが異なるため。(1.2のビルトはこちらを参照)
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git clone -b equuleus --single-branch https://github.com/vyos/vyos-build cd vyos-build/ docker run --rm -it --privileged -v $(pwd):/vyos -w /vyos --sysctl net.ipv6.conf.lo.disable_ipv6=0 -e GOSU_UID=$(id -u) -e GOSU_GID=$(id -g) vyos/vyos-build:equuleus bash ./configure --architecture amd64 --build-type release --version 1.3.0 sudo make iso |
実行が完了すると build ディレクトリに下記のようなISOイメージが作成されます。 docner run 時に-v オプションによりホスト側とマウントしていますので、Dockerホスト側にも同じファイルを確認することができます。
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root@e845594c0484:/vyos# ls -l build/*iso -rw-r--r-- 1 root root 338690048 Dec 25 03:36 build/live-image-amd64.hybrid.iso -rw-r--r-- 1 root root 338690048 Dec 25 03:36 build/vyos-1.3.0-amd64.iso root@e845594c0484:/vyos# |