Cisco IOS XE ソフトウェア構造について
Cisco社は、ルータを動作させるために独自開発したOSとしてCisco IOSが長らく利用されていました。
Cisco IOS XEは、OSとしてはLinuxカーネルを採用、ハードウェアはLinux Kernelが制御、従来のIOSをLinuxカーネルプロセスの一つとしてIOSdと実行し、その他装置に関する(CMAN,FMAN,IMAN..)プロセスで動作するミドルウェアになります。
従来のIOSが動作しているため、設定方式などもCisco IOSと同じ設定コマンドが利用できるので利用者は通常Linuxを意識することはありません。
LinuxをOSを採用することで、Linuxの資産が活用でき開発期間の短縮などのメリットが得られます。また、ハードウェアを直接する制御するOSではなくなったため、個々のソフトウェアパッケージのISSUが実現したり、故障範囲の限定および再起動性が向上しています。
Cisco IOS XEのバージョンについて
Cisco IOS XE は内部でIOSが動作しているため、show version を実行すると IOS XEと IOSのバージョンが表記されています。
下記の例は IOS XE 3.16.10.S IOS 15.5(3)S10 となっている。
IOS XE と IOSのバージョンは一対一の関係がある。
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Router#show version Cisco IOS XE Software, Version 03.16.10.S - Extended Support Release Cisco IOS Software, ASR1000 Software (PPC_LINUX_IOSD-ADVENTERPRISEK9-M), Version 15.5(3)S10, RELEASE SOFTWARE (fc3) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2019 by Cisco Systems, Inc. Compiled Thu 19-Sep-19 10:50 by mcpre |