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Cisco VIRL 1.3.295 を Mac VMware Fusion Pro10.0 へのインストール メモ

CiscoはVIRLの後継ソフトとして2020年5月にCMLをリリースしました。
CMLのインストール手順は下記になります。

Cisco VIRL(Virtual Internet Routing Lab) とは?

VIRL(Virtual Internet Routing Lab)Ciscoが提供しているネットワークシミュレータソフトです。GNS3などCiscoルータをシミュレータなどがありますが、このソフトはCisco自身が提供しているソフトになります。また多くのCisco製品のOSを動作させることが出来ます。

VIRLがサポートしているソフトは下記のようになっています。

  • IOSv and IOSvL2
  • NX-OSv and NX-OS 9000v
  • IOS XRv and IOS XRv 9000
  • IOS XE (CSR1000v)
  • ASAv

ソフトは有料です。年間$199が必要になります。

今回はこのソフトを下記の環境でインストールしました。

  • Mac VMware Fusion Pro 10.0.1
  • Virl 1.3.295 5インターフェイス

参考ページ

Virl 1.3.295のリリースノート https://learningnetwork.cisco.com/docs/DOC-33132

Virl インストール手順 http://virl-dev-innovate.cisco.com/fusion.php

上記のインストール手順に従ってインストールしています。私の手順はオプション部分などは省いていますので、上記マニュアルを参照した上で私のインストールは参考程度に利用して下さい。

また今回私の環境では上記インストール手順ではVirlをインポートする際にエラーが発生しました。修正方法を記載していますので参考にご利用下さい。

ライセンスキーとソフトのダウンロード

下記ページからライセンスキーおよびソフトダウンロードします

Virlのダウンロードページ https://virl.mediuscorp.com/my-account/

今回は virl.5i.1.3.296.pc.ova を利用します。

VMware Fuscion Proの設定

  1. VMware Fusion Pro を起動します。 ( 10.0.1 )
  2. メニュー→環境設定→ネットワーク を開き、カギをクリックします。(管理ユーザのパスワードが必要です。)
  3. 「+」をクリックします。
  4. 新しい仮想ネットワーク[vmnet2]に変更、サブネットIP:[172.16.1.0]と入力し、「適用」をクリックします。
  5. 「DHCPを介して..」のチェックを外します。「適用」をクリックします。
  6. この手順3〜5を繰り返し、VIRLに必要な3つの仮想ネットワークを次のように作成します。
    ・vmnet3 '172.16.2.0'
    ・vmnet4 '172.16.3.0'
    ・vmnet5 '172.16.10.0'
  7. 「無差別モードに入るには...」のオプションを無効にします。
  8. 「環境設定を閉じます」

VIRL OVAを展開

  1. VMware Fusion Pro の仮想マシンのライブラリを開きます。「+」「新規」をクリックします。
  2. 「既存の仮想マシンをインポート」を選択して「続ける」をクリックします。
  3. ダウンロードした virl のファイルを選択して「続ける」をクリックします。
    ※ここで下記のようなエラーが発生した場合 VMware Fusion Pro 10 にファイルが対応していない為エラーが発生します。

    The Cisco Learning Network を参考に下記のような手順で修正して。virl.5i.1.3.296.pc-10.ovf で読み直して下さい。操作手順
  4. 「設定のカスタマイズ」をクリックします。
  5. 「プロセッサとメモリ」をクリックします。
  6. プロセットとメモリを調整します。(この設定で起動出来るルータの数が決まります)「詳細オプション」をクリックします。
  7. 「この仮想マシンでハイパーバイザー..」をチェックして「すべてを表示」選択して設定ルールと終了します。

起動のため準備

  1. 仮想マシンを起動します。
  2. VIRLコンソールにログインします。
    username/password virl/VIRL
  3. 下記コマンドを実行します。
    sudo kvm-ok
    ping -c 4 www.cisco.com
    curl http://curltools.com/get-ip
    wget --spider --no-verbose http://www.google.com
  4. コマンド結果が下記の表示であること。(IP Addressは自身のグローバルアドレス)

VIRLの有効

  1. コンソール ifconfig eth0 を実効し、割り当てられたIPアドレスを記録します。
  2. Webブラウザを立ち上げ 割り当てられたアドレス に接続し、uwmadmin passwordでログインして下さい。
  3. 左のメニューで VIRL Server → Salt Configuration and Status をクリック
  4. 「Reset keys and ID」をクリックします。
  5. 「Load config files」をクリックします。事前にダウンロードしたVirlのライセンスファイルをLoadします。
  6. Customer e-mail Adress に自分のメールアドレスを, List of Cisco salt master を 「US」をクリック、Master sign public key 「etf.pub(Regular use)」を選択、「Reset」をクリックして下さい。
  7. 完了すると Salt status に戻ります。Last successful contactに本日の日付が表示されていたら成功です。

VIRLインストールの検証

  1. コンソールから virl / VIRL でログインします。
  2. neutron agent-list を実効し alive が 🙂 であることを確認します。
  3. sudo virl_health_status | grep listening を実効し、listening を確認します。
  4. sudo virl_health_status | grep -A 4 -e hostid -e product を実効し hostid はダウウンロードしたライセンスファイル名、product-capacity : 20 , product-exporses : 7 を確認すること。

VM Maestro インストール

  1. VIRLを有効化する同じ手順でブラウザでVIRLに接続して、VIRL Server → Download をクリックします。
  2. 今回はMacになりますので VMMaestro-dev-1.3.0-497.dmg をダウンロードします。
  3. Downloadしたファイルをインストールします。
  4. VM Maestra を起動する。(私は旧Versionで利用していたので初期設定なしで利用が出来ました。)

これまでがCisco VIRLのインストールメモです。今後VIRLを利用してCiscoの情報を発信して行く予定です。

 

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