BGP

BGP LOCAL_PREFERENCE パスアトリビュート

BGP LOCAL_PREFERENCE パスアトリビュート

BGPのUpdateメッセージのルータ情報に含まれるパスアトリビュートの一つです。

その他のBGPパスアトリビュート情報は下記に

BGP LOCAL_PREFERENCE 特徴

LOCAL_PREFERENCEは、内部ASのネットワークから他ASのネットワークに出口を指定する時に活用することが出来ます。

  • タイプコード 5
  • Well known Discretionary (全てのBGPルータが識別でき、Updateに含まれるかは任意)
  • 4-octetの数値
  • デフォルト値 100
    eBGPネイバーから受信した経路をshow ip bgpコマンドではLOCAL_PREFERENCEが空白に表示されるが、値100として処理される。
  • 高い値が優先
  • AS内でのローカルな値
    LOCAL_PREFERENCEは自身AS内でのみ有効(動作としては下記になる)

    • eBGPネイバーへ経路を送信するときは、LOCAL_PREFERENCEは削除される。
    • eBGPネイバーから経路を受信するときは、LOCAL_PREFERENCEはデフォルト100になる。設定で変更可能。
    • iBGPネイバーへ経路を送信するときは、LOCAL_PREFERENCEはそのまま送信する。設定で変更可能。

スポンサーリンク

LOCAL_PREFERENCEを利用したトラフィックコンロトール例

LOCAL_PREFERENCE(以下 LP)を利用してトラフィックコントールする例になります。

上図のAS10からAS40(40.0.0.0/8)向けトラフィックをR11から出るように設定します。
今回はR11にR20から受信したAS40(40.0.0.0/8)の経路にLP200を設定することで実現しています。
※Cisco IOSにて設定
※各IPアドレスの第4オクテットは設定したルータのホスト名と同一となっている。
※上記の図にはAS20(20.0.0.0/8)のBGPには記載していませんが、AS10はR12から出るように、R12にはAS20の経路にLP200が設定されています。(下記の各ルータのBGPテーブルから判断できるので参考にどうぞ)

R11 ConfigおよびBGPテーブル

R11ではR20からの40.0.0.0/8のルートをLP200に変更するConfigとし下記を設定しています。

R11のBGPテーブルになります。

R11には40.0.0.0/8の経路にはLocPrf(これがLPの表記になります)が200になり。ベストパスとなっています。R11はeBGPから受信した経路はLP200を保持した状態で、iBGPでR10、R12向けに経路をアナウンスします。

R12 BGPテーブル

R12のBGPテーブルになります。

R12には40.0.0.0/8の経路はR11とR30の2経路を受信しています。
経路を確認すると、R11側はLP200、R30側はLP100(show ip bpgでは空白となっているが、空白時はデフォルト100として処理します)となっており、LPが高いR11をベストパスとして選択します。
R12は、R11側の経路をベストパスとなっているため、R30にR11から受信した経路を広報します。ただし、eBGPにて経路を広報しますのでLPは削除された状態で広報します。
R10側にはiBGPで受信した経路はiBGPには広報しないというルールがあるためR11から受信した経路を広報しません。

R10 BGPテーブル および traceroute

R10のBGPテーブルになります。

R10には40.0.0.0/8の経路はR11からの1経路だけを受信しています。したがってトラフィックはR11向いています。受信した経路はR11で設定したLP200にて受信しています。

R10の40.0.0.40(R40のloopback)向けのtracerouteの結果になります。

第4オクテットがルータのホスト名になるように設定しているので、R11->R20->R40を通過しているのがわかります。

(参考)R10の20.0.0.20(R20のloopback)向けのtraceroute結果になります。
※R12にてAS20(20.0.0.0/8)をLP200の設定をいれています。

第4オクテットがルータのホスト名になるように設定しているので、R12->R30->R40->R20を通過しているのがわかります。

R30 BGPテーブル

R30のBGPテーブルになります。

R30には40.0.0.0/8 には R12からR40から2箇所から経路を受信しています。
パスアトリビュート情報を参照するとAS_PATH長が異なり、R12 3HOP(10 20 40)よりR40 1HOP(40)が短いので、R40をベストパスとして選択しています。

R20 BGPテーブル

R20は40.0.0/8はR40から1経路を受信している。

R40 BGPテーブル

R40が40.0.0.0/8経路を生成しているルータになります。

各ルータConfig






CML LAB定義ファイル

その他BGP解説ページ

ネットワーク解説 BGP ( Border Gateway Protocol )

パスベクタ型のダイナミックルーティングプロトコル BGP ( Border Gateway Protocol ) を解説します。 BGP解説記事 BGPとは BGP Message (メッセージ) B ...

その他ネットワーク解説ページ

ネットワーク解説

ネットワークの動作やプロトコルを解説していきます。主にCiscoIOSを利用して解説します。できる限りパケットキャプチャーファイルなどを添付して、プロトコルのシーケンスなどを確認できるようにしたいと思 ...

-BGP

© 2020 インフラエンジニアのメモ帳