IOS XRはCiscoがサービスプロバイダーが要求される、スケーラビリティ、アベイラビリティ、サービスの柔軟性に要求に応えるために開発されたオペレーティングシステムになります。
その要求に対応するために、マイクロカーネルアーキテクチャーを採用し、複数のCPU間の分散プロセスで高いスケーラビリティを実現ています。
IOS XRマイクロカーネルアーキテクチャーによる特徴
IOS XRはQNXというマイクロカーネルを採用しています。
- マイクロカーネルの外部にある位置するプロセスを個別に再起動が可能
- プロセス再起動時にシステム全体の再起動が発生しない
- OSPFやBGPなどを個別のプロセスとして個別に管理。OSPFなどで複数のインスタンスを利用時は個別のメモリ空間を利用することで他インスタンスの影響をがでない。
- System Manager(SysMgr)が起動時に各プロセスを起動、プロセスが再起動、クラッシュした場合の該当プロセスの再起動、設定変更時のプロセス起動を行っている。
- IPCがプロセス間の通信を行っている。
従来のIOSはモノシリックカーネルとなる。プロセス単位での再起動ができない(プロセスクラッシュ時はシステム全体の再起動が発生)
IOS XR 分散アーキテクチャー
IOS XRは分散アーキテクチャーを採用している
Control / Data / Management の各Plane間を明確に分離されている。
・Control Plane(ルーティング・タスクの分散とRIBの管理)
・Data Plane(FIBを管理し全ノードを一つのファティーグentityとして管理)
・Management(ルータを1つのネットワークノードして管理)
これらの、Management , Control , Data Planeは1つまたは複数のルートプロセッサ(RP)で実行される。Data Planeに関しては、パケット転送に関連するルートプロセッサ(RP)、ラインカードで動作している。
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Cisco IOS XR 設定方法記事一覧
基本設定
OSPF
- OSPF基本設定
- OSPFコスト設定
- OSPF プライオリティ
- OSPF MD5認証
- OSPF Network( Broadcast / Point-to-Point )
- OSPF スタブエリア
- OSPF トータリースタブエリア
- OSPF NSSA
- OSPF トータリーNSSA
- OSPF 経路集約