Ubuntu 20.04 LTS Server にシリアルからコンソールにログインできるようにする設定になります。ネットワークがダウンした状況でシリアルからサーバへログインすることが可能になります。
ブートローダ GRUBの編集
設定にはブートローダのgrubの設定を編集して設定します。
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sudo vi /etc/default/grub |
下記のように追記および一部をコメントします。
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#下記を修正 #GRUB_CMDLINE_LINUX="" GRUB_CMDLINE_LINUX="console=tty1 console=ttyS0,115200" #下記を追記 GRUB_TERMINAL="console serial" GRUB_SERIAL_COMMAND="serial --speed=115200" |
ttyS0 はシリアルポートの指定になります。複数ある場合などはコンソールとして利用したいシリアルポートを指定して下さい。
115200はシリアルのスピードになります。Ciscoなどと同じスピードをしているする場合は9600に変更してください。
※下記は変更したファイルのdiffになります。
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test@ubuntu2004:~$ sudo diff /etc/default/grub /etc/default/grub.org 11,12c11 < #GRUB_CMDLINE_LINUX="" < GRUB_CMDLINE_LINUX="console=tty1 console=ttyS0,115200" --- > GRUB_CMDLINE_LINUX="" 21,22d19 < GRUB_TERMINAL="console serial" < GRUB_SERIAL_COMMAND="serial --speed=115200" test@ubuntu2004:~$ |
ブートローダの設定反映
/etc/default/grubのファイルを編集するだけでは設定が反映されません update-grup を実行することで設定を反映させます。
ブートローダ GRUBの編集
GRUBの設定を変更してシリアルからコンソールがログインできるように変更します。
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test@ubuntu2004:~$ sudo update-grub Sourcing file `/etc/default/grub' Sourcing file `/etc/default/grub.d/init-select.cfg' Generating grub configuration file ... Found linux image: /boot/vmlinuz-5.4.0-72-generic Found initrd image: /boot/initrd.img-5.4.0-72-generic done test@ubuntu2004:~$ |
上記のような出力が出れば設定変更に成功です。reboot後はシリアルからコンソールに接続できます。
起動時のプロンプト
設定後、Ubuntu 20.04 LTS を起動すると dmesg が表示され下記のようにログインプロンプトが表示されます。
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[ OK ] Finished Execute cloud user/final scripts. [ OK ] Reached target Cloud-init target. Ubuntu 20.04.2 LTS ubuntu2004 ttyS0 ubuntu2004 login: |
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Ubuntu 20.04 LTS Server 記事一覧
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