TFTP(Trivial File Transfer Protocol)とは、コンピュータ間のファイルを転送するプロトコルになります。ftpとは異なり、パスワード認証などもなく、信頼度の高いTCPではなくUDP(69)で実行します。ルータやスイッチのファイルのやり取りなどに利用されています。
今回は tftpサーバーを Ubuntu 20.04 LTS Server へインストールして設定をします。テストにCisco IOSからtftpプロトコルを利用して設定したサーバにファイルをアップロードします。
インストール環境
- Ubuntu 20.04.3 LTS
tftpサーバインストール
下記コマンドで tftp サーバをインストールします。
tftpサーバの設定
tftpサーバの設定ファイルは /etc/default/tftpd-hpa で定義されています。
初期設定では tftpサーバーのディレクトリは /srv/tftp となっています。 またtftpサーバは 読み込み専用となっています。
書き込みを許可するには TFTP_OPTIONS に create を追加する必要があります。
tftpディレクトリの所有者の変更
設定ファイルの記述にもあるようにtftpdはtftp権限で実行されています。インストール直後のディレクトリの所有者はrootとなっていますので、tftpに変更します。
tftpサーバーの再起動
上記の設定ファイルを反映させるため、tftpサーバを再起動します。
Cisco ルータから tftp によるファイルアップロード
Ciscoルータから running-config を tftpサーバにアップロードします。 tftpサーバは 172.28.254.3となっています。
下記の例は tftp サーバを 172.28.254.3 送信元ファイルを running-config 送信先ファイルを test-running-configとしています。
ファイルがアップロードされましたので、サーバ側を確認します。 test-running-config ファイルがアップロードされています。
tftpサーバの他OSでのインストール記事
参考記事
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Ubuntu 20.04 LTS Server 記事一覧
Ubuntu 20.04 LTS Server インストール
Ubuntu 20.04 LTS Server 設定記事一覧
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